オンライン全校礼拝奨励要旨「希望の光」

更新日:2020年4月21日

4月21日(火)オンライン全校礼拝が行われました。

【礼拝奨励要旨】
「これらのことを話したのは、あなたがたがわたしによって平和を得るためである。あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」(ヨハネによる福音書16章 33節)

世界中を脅かしている新型コロナウィルスが猛威を振るい、「緊急事態宣言」が全国に拡大されました。世界では200万人を超える方が新型コロナウィルスの感染の苦しみにあり、なかには命を失った方がおられます。医療従事者の方々は休む暇もなく感染の危険に晒されながらも治療のために懸命に努力を続けてくださっています。こうした方々に感謝しつつ祈りを合わせてまいりましょう。
学校では、昨年度末3月からの臨時休校が想像以上に長引いています。皆さんにとっては、学校生活を強制終了させられたかのような戸惑いや不安があることでしょう。卒業する先輩をお祝いできない寂しさを感じた人もいたでしょう。大変残念でしたが、彼らは立派に卒業式を終え桜美林を巣立っていきました。
そして、この4月に新入生を迎えました。新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!オビリンナー仲間入りを心から歓迎いたします。
今日のオンライン礼拝は、新入生を迎えて中1~高3までの約1600人の生徒と教職員が同時に礼拝を捧げています。オンライン上ではあっても、全校生徒教職員が一つに繋がっているこの瞬間は大変素晴らしいですね。
さて、演出家の宮本亜門さんの呼びかけで始まった「上を向いて~SING FOR HOPEプロジェクト」という動画があります。世界中で愛されている名曲「上を向いて歩こう」を歌でつなぎ、コロナに苦しむ方、医療従事者、保育士や警察官といった私たちの生活を支えるために働いている方、また孤独に部屋に閉じこもって不安を抱える方、未来を憂いている方に「希望」を届けたいとの願いから始まったそうです。俳優やタレント、スポーツ選手をはじめ、国内外問わず一般の方が賛同し600人も結集しました。歌う人の中には、医療従事者への感謝の言葉や励ましの言葉を手にしている方や、耳の不自由な方のために手話で歌う方も見られました。この歌のリレーに、人々の思いやりと温かさに溢れていて、大変感動しました。  
歌詞には、「上を向いて歩こう、涙がこぼれないように。上を向いて歩こう、にじんだ星を数えて。独りぼっちの夜…」と繰り返されます。「涙が滲む時でも天は開いている!真っ暗な闇の中にも星は輝いている!天を仰ぐ時、希望の光を見つけ真実の幸せが始まる」と語りかけてくれるようで、心がじんわり温まり勇気が沸いてきます。
皆さんの中にも、これまで涙を流すほどの悔しさや挫折を経験した人がいるでしょう。愛する人を失い大きな嘆きと悲しみの涙が止まらない人もいるでしょう。今まさに目の前に立ちはだかる分厚い壁の試練に疲れ涙を流している人、絶望の闇を閉じ込められ枯れるまで涙を流した経験もあったのではないでしょうか。この曲は、「それでも、なお上を向いて歩こう」と語りかけています。「希望は天にある」のです。
「あなた方には世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。私はすでに世に勝っている」とはイエス・キリストの言葉です。私たちの現実には、苦難がある。苦難のない人生を願うけれども、人間が生きる歩みの中に苦難がない人生などありません。
実は、イエスご自身が「涙を流すような独りぼっちの夜」を味わいつくした人でした。イエスは、病気の人を見舞い、差別によって友のない人の友となった人でした。貧困の苦しみにある人に寄り添いつつ神の祝福を語り、試練にある人々を励まして生きた人なのです。
宮沢賢治の「雨にも負けず」という詩に登場する「でくの坊」のモデルは斎藤宗次郎という方ではないかと推測されていますが、彼はイエスの生き方を自らの生き方にしようとしたキリスト者でした。ですから、極端な言い方をすれば、あの「でくの坊」のモデルは、イエス・キリストだともいえるでしょう。
神の言葉に希望を見、他者を愛する生き方を貫いたイエスは、人々から「この人は神の子だ。救い主だ」と喜んで迎えられました。しかし一方で、イエスを妬み憎み裏切った人々によって、イエスは十字架で殺されてしまいます。イエスは人間の究極の涙である「独りぼっちの死」を味わい尽くした人と言えます。
しかし、神は「愛に生きる生き方」を貫いたイエスの命を、人知を超越した方法で復活させ死の闇にさえ勝利させた!と聖書は宣言しています。ここからキリスト教の最も重要なお祭りであるイースター(復活祭)が始まります。
「独りぼっちの夜」を味わいつくし、死の暗闇に閉じ込められたにもかかわらず、その死さえ打ち破った。私は世の苦難にすでに勝利している。その私があなたと共にいるのだから勇気を出しそう。私と共に希望をもって歩みもう、とイエスは語るのです。
イースターにはイースターエッグを飾ります。なぜ卵なのでしょう?なぜなら、硬い殻を打ち破って新しい命が誕生する卵に、この世の苦難や死に勝利したイエスの命を重ね合わせているからなのです。
空の虹は、雨が降っていなければできません。雨の下にいるときは苦しみ悲しみしか感じられません。しかし、その雨の上に太陽の光が差し込む時、そこに虹がかかります。私たちの日常の中に、嵐の雨のような苦難の時、土砂降りの雨のような悲しみの時、星が滲んで見える悔しさや挫折の時にも、イエス・キリストの希望の光が注がれていることを信じて、上を向いて希望と勇気をもって歩んでいきましょう。必ずそこに虹がかかるのですから!

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