オンライン全校礼拝が行われました。

更新日:2020年4月28日

4月28日(火)オンライン全校礼拝奨励要旨
「信頼関係によって不安に打ち勝つ」
聖書科教諭 木村智次
「隣人を自分のように愛しなさい。」(マタイによる福音書22章39節)
私たちの日常生活に暗い影を落としている新型コロナウイルスの最大の恐怖は、人と人との信頼関係が崩れていくことだと私は感じています。先行き不透明な状況で不安な思いを抱くと、人は他者を気遣うことができなくなり、自己中心な思いに支配されます。そして他者に対して攻撃的になり、信頼関係を喪失させ、それが社会をより殺伐としたものへと変貌させてしまいます。これが、新型コロナウイルスがもたらす最大の恐怖だと思います。
 このような現状で今、私たちに必要なことは、揺らぎつつある人間同士の信頼関係の回復、あるいは再構築に他なりません。そのためには、私たち一人ひとりが、自分のことを考えるだけで精一杯になりがちな現状の中にあっても、他者を思いやる心をしっかりと持つことが大切です。人間が他者を思いやる心を失い、互いに疑心暗鬼に陥り、誰もが自己中心に振る舞うような社会になりつつあるからこそ、私たちは、「隣人を自分のように愛しなさい」という聖書の教えを思い起こしたいと願っています。隣人を思いやる心を持つことによって、私たちは相互不信が高まっている現状においても、信頼関係を失わず、むしろ強めていくことが可能となるからです。
とは言っても、その隣人愛、とりわけ愛という言葉は大げさに聞こえるかもしれませんし、何か気恥ずかしい思いになるかもしれないので、他者を思いやるという言葉に置き換えていただいても良いと思います。
まず、みなさんに思いやっていただきたいのは、学校の友人です。同級生や部活動の仲間を心にかけて、励まし合ってください。みんなが不安な思いを持っているからこそ、そのことをお互いに理解し、励まし合って日々をすごしてください。不安な中にあっても、自分のことを心に留め、励ましてくれる人がいる…そこから私たちはお互いに信頼関係を強めていくことができます。
新入生のみなさんは、まだクラスメイトの顔と名前が一致せず、連絡先等の交換もできていないこともあると思いますが、既に入学式で親しくなれた相手はもちろん、まだ連絡先を交換できていない方々のことも思いやってください。たとえ連絡を取り合うことができないとしても、自分のことを気にかけてくれている存在があると信じることができれば、そこから相手を信頼する思いがわき、不安な心も励まされます。
2年生、3年生のみなさんは、クラスによっては編入生が入ってこられます。編入学される方々は、既に出来上がっている友人関係に新たに入っていけるのだろうかという不安を強く持っております。ですからぜひ、新たにクラスメイトが加わるクラスのみなさんは、編入学される方々のことを思いやってください。みなさんが編入される方々の不安な思いを理解し、暖かく迎えようとしていると知ることができれば、そこからみなさんのことを信頼する気持ちが芽生え、編入される方々の不安な思いは解消されます。このように、互いに互いのことを思いやる心を私たちが抱いて日々をすごしていれば、たとえ自宅にいる日々が続いても、みなさんの信頼関係が弱まることはありません。
次に、学校と教職員のことを信頼してください。学校は今の社会状況において、みなさんに学習の機会を提供するためにオンライン授業を始めております。自宅にいる日々が続き、勉強面で不安を抱いているみなさんは、ぜひ学校と教職員を信頼して、オンライン授業に取り組んでほしいと思います。どの先生方も、みなさんの学習の機会、そして心のケアをオンラインという方法の中でどのようにすれば最善のものを提供できるのかを日々、懸命に考えておられます。そのような教職員を信頼してください。
部活動に入っている高校3年生のみなさんは、目標に向けて取り組んできたことがどうなるかわからないという状況の中にあります。しかし、みなさんの不安な思いを理解し、寄り添ってくださるのは、今までの部活動で経験された一つひとつの喜びや悲しみを共有してきた顧問の先生です。みなさんの今までの努力や思いが無駄にならず、何らかの方法で形になればと考えておられる先生方を信頼して、少しずつでも良いですから、前を向いて歩んでください。
第三に、新型コロナウイルスの収束に向けて奮闘しておられる医療関係者の方々を信頼してください。その貴い働きのおかげで、必ずこの状況が改善され、再び以前のような日常生活を取り戻せると信じてください。自粛の日々はつらいですが、私たち以上に医療関係者の方々は大変な思いをしながら、懸命に働いておられます。その働きを信じて、医療関係者とそのご家族の方々のことも思いやる心をこれからも持ち続けてください。
第四に神という存在への信頼です。私を含むクリスチャンは、このような先行き不透明な状況にあっても、必ず神は社会を覆う暗闇に光を与えてくださる、この状況を打破するために奮闘されている方々の働きを支えてくださると信じています。神という存在を信じられない方々は多いと思いますが、この状況を良い方向に導く力と支えがあることを信じていただけると嬉しく思います。
みなさんが隣人愛の教えを忘れず、そして隣人愛に基づく信頼関係を互いに構築していく限り、私たちは、不安な思いに支配されることなく歩んで行けます。1年生のみなさん、自宅学習の日々でクラスメイトたちとほとんど話したことがなくても、クラスメイトへの思いやりを忘れずに歩んでいれば、学校の再開後、それまでの日々が嘘のように、まるで長い間、親友関係であったかのような暖かい雰囲気に満たされた学校生活をスタートできると私は信じています。
2年生、3年生の方々は、今までに築き上げた信頼関係を信じて、互いに思いやる心を忘れずに歩んでください。その信頼によって構築された信頼関係こそが、新型コロナウイルスがもたらしている大きな不安、相互不信、人間関係の分断に打ち勝ち、充実した楽しい学校生活を再開できる大きな力となるはずです。

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