Global Study Tour for SDGs
2021年7月30日
お知らせ
高校
新型コロナウィルスの世界的な感染拡大の影響により海外へ渡航しての研修がままならない中、生徒たちの見聞を広げる機会としてカンボジア・フィリピンをオンラインで結び「Global Study Tour for SDGs」と題した国際理解教育プログラムを実施しました。社会問題の解決に携わりたいという意識の高い、高校3年生12名・高校2年生3名がプログラムに参加しました。
第1日目はカンボジア王国・フィリピン共和国それぞれの国についての基礎知識を学びました。
第2・3日目は、カンボジアで貧困層の女性たちに教育の機会の提供と、ものづくりのための技術支援を行っているNPO法人の日本人スタッフやインターンの大学生との交流、また現地の雑貨工房で働いている女性たちとの交流を行いました。
振り返りシートには「途上国支援というと『何かを与えること』と思いがちですが、現地の人に寄り添って『一緒に活動すること』だと考えが変わりました。」「起こっている問題に気づきながらも他人事としていた姿勢を反省し、自分がその問題に加担していないかどうか深く考える大切さを学びました。」という感想以外にも、自分の思いを実際に行動に移しているインターンの大学生の行動力に刺激を受けて自身の進路選択を再考するきっかけになったという感想も多数散見されました。
第4・5日目は、フィリピンのセブ島で暮らしながら貧困問題に取り組んでいる日本人ボランティアの協力のもと、イナヤワンのダンプサイト(ゴミ山)で暮らしている家族、市街地にある墓地を住居として生活している大学生たちに直接質問をする時間を設けてもらいました。
画面からも異臭を感じられるようなゴミ山で生活し、日々捨てられるゴミの中から換金できそうなゴミを選り分けることを生業としている人たちを目の当たりにし、「どうしたらゴミ山をなくせるのか。」「スラムの住人が良い将来を目指すにはどのような支援ができるか。」など解決の難しい社会問題を考える機会が与えられました。
「先進国がゴミ処理の技術提供などを積極的に支援すべきだと思います。」というような意見はもとより、「子どもも大人も学ぶことのできる『教育の機会』が必要だと思います。」というような鋭い意見も寄せられました。
「問題解決のために自分たちに何ができるのか、またどんな行動を起こせるのか。そのためには何が必要なのか。」と、考え続けることが大切だと学んだ5日間でした。
【協力】 株式会社留学ジャーナル 特定非営利活動法人SALASUSU フィリピン留学情報センター