さくらプロジェクト活動報告
2024年4月25日
お知らせ
高校
2023年度さくらプロジェクト ~交流・防災学習・支援~ 礼拝での活動報告
4月18日(木)、19日(金)の2日間、2023年度さくらプロジェクト(3月23日~25日)現地活動報告を高校礼拝後に行いました。
3月23日(土)~25(月)さくらプロジェクト現地活動
3月23日(土)~25(月)の2泊3日の日程で、さくらプロジェクトの現地活動を行いました。
3日間の活動を写真と共にご報告します。
初日は昨年同様、多賀城高校を訪問、多高生との交流会、災害マップを見ながら街歩きを行いました。多高の生徒会のみなさんによる丁寧なアテンドにより、13年前の東日本大震災の恐ろしさや、災害時に自分は何をすべきかなど、改めて多くのことを考えさせられるひとときとなりました。
1日目の最後は今年も日本基督教団名取教会を訪問しました。
教会では荒井偉作牧師、防災士太田幸男さんから2011年3月11日14時46分に起こったこと、そしてその後のこと等を詳しくお聞きすることができました。
2日目は7時前に宿を出発。閖上の日和山周辺を散策したのち、閖上朝市に向かいました。
朝市では、清掃活動、店舗のお手伝い、競りのお手伝いなど、それぞれが持ち場に分かれて様々な経験をさせていただきました。
身体を動かして労働を行った後、ゆりあげ港朝市協同組合櫻井広行理事長から講和をいただき、その後、各自漁港直送の海鮮丼や名取名物のセリ鍋などの名物で昼食時を堪能しました。
午後には石巻市震災遺構大川小学校を訪ねました。
震災の語り部活動を続ける只野英昭さんから丁寧な説明を受けながら、じっくりと大川小学校の遺構を見て回りました。
今年はお天気が良かったこともあり、小学校の裏山の中腹まで登ることができ、ひとりひとりが震災当時の様子をそれぞれ頭の中にめぐらせながら、お話を聞き続けました。
夕食後には5名の卒業生リーダー達の主導によるディスカッションが「哲学対話」の形を用いて行われました。
ここまでの2日間の経験から、それぞれが思うことをテーマに従って語り合い、いくら時間があっても足りない、というほどの貴重な時を全員で分かち合いました。
前日に引き続き、3日目も好天に恵まれました。
リアス式海岸の美しい海岸線、牡鹿半島の民宿では豊富な海産物を使った夕食、朝食を堪能しました。朝食に出た「めかぶ」はちょうど今が最盛期です。朝食後の散歩では海岸での収穫の様子を見せていただきました。
出発後は奥松島の素晴らしい海景色を遊覧船から見物、船長の巧みな話術に楽しみながらも、改めて自然の力の強さや脅威を感じる時間を味わいました。
奥松島から東松島市震災復興伝承館を訪れました。ここは被災したJR仙石線の旧野蒜駅を活用し、伝承館として展示されているものです。
この旅で訪れたほとんどすべての場所は、10メートルを超える津波に襲われ、街が根こそぎ失われてしまったところです。そして、震災から13年経つ今も、その場所には人が住む家はなく、元のような街並みはありません。
旧野蒜駅周辺も同様です。伝承館でも当時から今に至るまでの話を聞き、多くのことを考えさせられました。
昼食ののち仙台へ向かい、建築家伊東豊雄氏によって設計された「せんだいメディアテーク」を訪れました。
仙台発17:25のやまびこ152号に乗車し、帰京しました。
多くのことを考え、感じ、学び、思い、吸収する非常に濃い3日間を過ごしました。
「わたしたちはどう生きるのか」あらためてその課題を与えられたように思います。
この旅を支えてくださった多くのみなさまに心から感謝いたします。
そして、いまだに東日本大震災によって苦しみや悲しみを抱えておられる方々、今年の元旦、能登で被災された方々など、多くのみなさんのことを思い、祈り続け、そして共に生きていきたいという思いを新たにしました。