さくらプロジェクト
2023年4月10日
お知らせ
高校
さくらプロジェクト ~東北支援と防災・減災のための学習活動~
3年ぶりにさくらプロジェクトの被災地訪問活動を行いました。 高校1年生8名、2年生18名、3年生2名の合計28名の生徒と教員4名、卒業生2名の総勢34名で構成されたさくらプロジェクトメンバーで実施しました。 3月25日から27日の3日間を通じて、宮城県仙台市の各地(多賀城・名取・閖上(ゆりあげ)・女川・石巻)を巡り、現地の方との交流を通じて震災体験についての見聞を広め、感じて自分たちには何ができるかを考え、正解のない問に対して日夜ディスカッションを重ねました。 最終日に生徒からは「様々な立場の視点を知ること、災害への備えをいかに自分ごとにできるか、自分の周囲へこの想いを伝えていきたい」などの意見がたくさん出されました。
4月10日(月)
4月10日(月)の2時間目に「さくらプロジェクト活動報告会」が催され、プロジェクトに参加した生徒たち(高校3年生)から級友たちへ向けて活動内容が報告されました。
生徒たちにとっては、自然災害への備えを自分事として考える良い機会となりました。
3月27日(月)
【わかめ作業見学】
3月・4月が収穫最盛期の石巻市小渕浜の名産である「わかめ」の漁業施設を訪問し、わかめの出荷作業を見学しました。わかめの養殖方法や、収穫、美味しい食べ方など、生徒の質問に答えていただきました。海と共に暮らす人々と一次産業である「わかめ」について知ることができました。
【女川町見学】
被災から復興をすすめている女川町の取り組みについて学びました。女川町の壊滅した状況を知ると共に、町を復活させ、人を増やしていくためにはどのような活動を行っているのかなど町役場の方から説明をいただきました。
【震災遺構「門脇小学校」訪問】
MEET門脇の語り部ボランティアさんたちのガイドで、被災時に学校にいた児童224人が無事に避難した事例を知りました。避難ルートを実体験するために学校の後ろの山まで上るなど当時を知る体験にもなりました。命を守るための行動は場面によって異なることを知り、学びの幅を広げることができました。
3月26日(日)
【ゆりあげ港朝市ボランティア活動】
複数の班に分かれて、朝市の各店舗での販売のお手伝いをさせていただきながら地元の方と交流をすすめたり、朝市が企画したトルコ・シリア大地震への募金のためのホタテ汁販売のお手伝いをさせていただきました。
一部活動をメディアにも取り上げていただきました。
【ゆりあげ港メイプル館での講話】
ゆりあげ港朝市協同組合の櫻井広行理事長から震災講話をしていただきました。閖上地区においてどのような被害が生じたか、また災害時にどのような備えや行動が必要かを話していただきました。最後には、講話へのお礼をこめて「花は咲く」の合唱を披露しました。
【震災遺構「大川小学校」訪問】
大川小学校にて語り部の只野英昭さんから大川小の被害について話していただきました。小学生74名が犠牲になった中で、悲劇を繰り返さないためにできることは何か、ということを繰り返しお話しされていました。雨が降りつづける校舎の側で、震災遺構となった校舎を見て津波の恐ろしさを目の前にしました。
【夜の会】
OB・OGを中心に生徒達がこの日までに感じたことや疑問などを言語化して話し合いを行う時間を設けました。上手く言葉にできないことも生徒同士のディスカッションを通じて深めていきました。
3月25日(土)
【多賀城・名取】
宮城県多賀城高等学校を訪問し、災害科学科の生徒達と交流しました。現地では、高校1、2年生の多賀城高校の生徒たちが自ら考え準備したプログラムのもと学校紹介や震災体験についてプレゼンを行いました。そのあとは、実際に被災地の今を知るために災害科学科の生徒達が考案したまち歩きをしながらさまざまな取り組みを紹介してくれました。同年代の生徒達から大きな刺激を受けて、震災と防災について考える機会となりました。
【名取教会】
日本キリスト教団名取教会を訪問し、NPOまちづくりひとづくりネットワーク理事の太田幸男さんから東日本大震災当時のお話や、命を守る行動とはなにか、日頃どのような取り組みをするべきかなど教えていただきました。また、名取教会の荒井 偉作牧師からは「目に見えないものへ想いを寄せる」ことの大切さを話していただきました。