さくらプロジェクト活動報告
2025年4月4日
お知らせ
高校
3/22~24さくらプロジェクト東北支援・防災研修活動報告
【多賀城高校】
1日目は多賀城高校との交流から始まりました。
多賀城高校はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されており、私たちは災害科学科の生徒さんと交流をしました。今年は桜美林が作ったDIG(災害図上ゲーム)を一緒に体験し、「災害時に自分だったらどのように避難するか」を考えました。
その後、多賀城高校の生徒さんの案内で街歩きをしました。14年前の東日本大震災の津波の痕跡をたどり、震災と防災について考えました。
【名取教会】
1日目の最後は、日本基督教団名取教会を訪れました。
名取教会の荒井偉作牧師からは、「3.11に起きたこと」について、防災士の太田幸男さんからは「未来の災害への備え」についてお話をいただきました。お二方のお話をお聞きして、自助(自分の命は自分で守ること)の重要さを改めて考えさせられるとともに、今もなお東日本大震災によって苦しみや悲しみを抱えておられる方のことを考える時となりました。
【ゆりあげ港朝市】
2日目は7時前にホテルを出発して活動を開始しました。まずはゆりあげの日和山周辺を防災士の太田さんの案内のもと散策しました。その後はゆりあげ港朝市に移動し、店舗のお手伝いやご当地アイドルのみちのく仙台ORI☆姫隊の皆さんと協力して清掃活動を行いました。また、私たちも名物の「せり」に参加させていただき、果物や野菜を競り落とした生徒もいました。ゆりあげ港朝市協同組合櫻井広行理事長からも講話をいただき、数時間の滞在でしたが、多くの体験をすることができました。
【大川小学校】
ゆりあげ港朝市のあと、我々は震災遺構である石巻市立大川小学校を訪れました。大川小学校では、児童108名中74名、教員10名の命が奪われました。ご遺族の一人である只野英昭さんから、なぜこのように被害が大きくなってしまったのかということをお話しいただきました。私たちは思わず大人に助けを求めてしまうことが多々ありますが、「自分で考える」ことの大切さを学んだのではないかと思います。
【夜の会】
夕食後には卒業生主導によるディスカッションが行われました。まずは学年混同の少人数グループで「2日間の経験から、それぞれが思うこと」と、「今後の災害に関する行動、備え」をテーマに従って語り合いました。その後、学年ごとにわかれて高校生活や今後の人生で取り組みたいことについて語り合いました。様々なことを考える貴重な時を全員で分かち合いました。
【MEET門脇】
2日目に私たちは伝承交流施設であるMEET門脇を訪れました。映像や資料を通して、当時の状況を知ることが出来ました。次に震災遺構の門脇小学校周辺を歩きました。門脇小学校は津波の被害だけでなく、火災の被害も受けています。震災前の写真と目の前にある小学校を比較しながら歩き、どのような変化があるのか自分自身の目で確認することが出来ました。語り部の方のお話を聞き、災害の恐ろしさを知ると共に、災害に対する考え方や向き合い方も変わっていきました。
【松島復興語り部クルーズ】
MEET門脇の後には、松島を訪れ、松島復興語り部クルーズに乗りました。松島エリアでは東日本大震災の際に、津波の被害を受け、多くの尊い命が失われました。船では語り部の横山さんから、松島での震災当時の津波について、お話していただきました。いつ起こるか分からない災害で、家族、友人、恋人などの大切な人を突然失ってしまうかも知れない。大切な人に伝えたいことは、伝えられる内にきちんと伝える。当たり前だと思ってしまうけれどそうではない、大切な人との過ごし方について深く考えるきっかけになりました。





